ジャンヌは戦いに関する知識は全くありませんでした。
最初は何の知識もない娘が戦争の指揮をとる事に反発が大きく、彼女の言葉に耳を傾ける兵士はいませんでした。
でも天使と繋がれる力と純粋な想いに心を動かされ、次第に人々は信頼してくれるようになりました。
しかし彼らは聖女は自分達とは違う人間だと、特別視している所がありました。
そして男性しかいない戦場で、一人だけ女性が混ざるのはとても危険でした。
金髪碧眼のイメージが強いようですが、当時の私は目も髪の色もこげ茶色でロングヘアでした。
異性として意識されると襲われる危険があるので、私は髪を短く切って常に鎧で肌を隠していました。
口調も性格もきつくして、男性のように振舞っていたのです。
私は気が強く男勝りで恋愛対象にはならない女性を演じ続けました。
人々が求めているのは、天使が味方に付いた勝利の女神だったからです。
あくまで兵士の士気を高める役割の私は、一点の曇りもない聖女を演じ続ける必要がありました。
でも本来の自分を出せないのはとても辛く、孤独でした。
そんな中で私には親友と呼べる騎士が二人出来ました。
アランソン公とジル・ド・レです。
私は他の人の前では聖女を演じていましたが、彼らといる時だけは素を出して平凡な一人の女性として過ごしました。
彼らは私の心の支えだったのです。
彼らは励ましてくれたり、騎士として学んだ事を私に教えてサポートしてくれていました。
もし彼らがいなければ、私は途中で心が折れてしまっていたと思います。
私は彼らを心から信頼し尊敬していました。
そして彼らも私を心から信頼し尊敬していたのです。
過ごしたのは短い間でしたが、私たちには強いきずながありました。
アランソン公は私の死後、ジャンヌを異端とする判決を覆す証言をしてくれました。
ジルも同じく私の復権活動をしてくれていましたが、裁判には参加できませんでした。
ジルはジャンヌのツインレイで、ジャンヌと同じ使命を果たすために転生した天使でした。
ジルはとても純粋で神を心から信じていました。
少し子供っぽいところがありましたが、頭が良く繊細で無邪気な人でした。
本を読むのが好きで、時折物思いにふけったり人を寄せ付けない所もありました。
彼は両親と死別しており、祖父に育てられ無理やり政略結婚させられていたのです。
本当は愛情に飢えていて孤独だったのです。
そんな彼が本当に心を開くことが出来る相手は私だけでした。
彼らとよくふざけて話していたのを覚えています。
アランソン公は素直に女性を褒めるタイプの人だったので、お互いに褒めあったりしていました。
一方ジルは真面目で堅物タイプ、不器用で素直に愛情表現できるタイプではありませんでした。
彼の愛情表現は私をからかったり、少し意地悪して反応を楽しむものでした。
ジルはアランソン公にライバル意識を持ち、私達が仲良く話しているとよく不機嫌になっていました。
私はジルが大好きでしたが、使命を果たすのが優先でお互いに気持ちは確認しないまま終わりました。
戦いを勝利に導いたとされているのはジャンヌかもしれません。
でも実際は軍師である大天使達や、戦いに参加した兵士達全員の力によるものです。
私は彼らの協力のもと、纏め役をしていただけです。
戦いの最中、私は首に致命傷といえる大怪我をしました。
普通ならばとても動けるような状態ではなく、戦闘から離脱するしかない状況でした。
でもジャンヌが戦闘の士気を高めていたので、私が抜ければ士気が下がり戦況が悪化する可能性もありました。
どうしても戦いに復帰したい私は大天使ラファエルに頼み、傷を癒してもらいました。
闇を退ける天使ミカエルと癒しの天使ラファエルのサポートにより、計画はうまくいっていました。
でも結局ジャンヌは戦いの最中、敵側に捕まってしまったのです。
ジャンヌは捕虜となりイングランドに引き渡された後、当時実権を握っていたカトリックに引き渡されたのです。
当時のカトリックにとって、聖女と崇められるジャンヌの存在は目障りでした。
彼らはジャンヌが聖女として人気を集める程、信者の信仰心が薄れ自分達の立場を危うくすると恐れたのでしょう。
いつの世も支配者にとって、邪魔者は排除されるものです。
彼らは捕虜となったジャンヌを男達に襲わせました。
ジャンヌに男装させ、異端者として処刑する為です。
襲われたことで私の心は恐怖と悲しみでいっぱいになり、絶望してしまいました。
完全に心が折れてしまったのです。
関係者はぐるになっていて、正当な裁判ではありませんでした。
罪を着せられて殺されるのを、覆すことが出来る状況ではなかったのです。
私はもう何をしても無駄だと悟りました。
用意された服は男性用しかありません。
私に服を選ぶ選択肢などなく、男装するしかなかったのです。
カトリックはまんまとジャンヌに異端者という汚名を着せる事に成功し、私は火炙りにされました。
私の遺体は絶命した後一旦観衆の前にさらされ、そのあと更に灰になるまで焼かれ破棄されました。
心臓を焼け残るようにしたのは、大天使達がジャンヌが無実で神の使いであると証明するためにした事です。
私はその様子を絶命した後全て見ていました。
ジルはジャンヌが亡き後、ジャンヌの名誉回復の為に活動をつづけました。
ジャンヌを見捨てた事で一気に不人気になった、フランス国王シャルル7世はそんな彼の存在が邪魔でした。
またジルの主君であるジャン5世はジルの広大な領土を前から狙っていました。
そして教会の大司教ジャン・ド・マレストロワは自分たちが裏で行っていた犯罪を擦り付ける相手を探していました。
彼を陥れたのは当時の権力者であるフランス国王、ジルの主君、そして大司教の3人です。
ジルの裁判はジャンヌの時と同じように、目的ありきの不当なものでした。
彼らは証人たちに買収や脅しをして、ジルに不利な証言を強要したのです。
ジルが全面否定から一転し罪状を認めたのは、何をしても無駄だと悟ったからです。
そして家族や使用人たちを守る為でもありました。
彼は罪を認めて処刑される事で、自分もジャンヌのところに行けると思ったのでしょう。
教会ぐるみの悪魔崇拝儀式、子供の誘拐、強姦、殺人、生贄儀式、それらは全てジルに擦り付けられました。
本当はジル・ド・レもジャンヌと同じように、無実の罪を着せられて処刑されたのです。
彼を処刑する事で3人はまんまと、それぞれの目的を達成しました。
私は後にアランソン公達により無実を証明されましたが、ジルは未だに無実の罪を着せられたままです。
こうして今までいくつの真実が闇に葬られたのでしょうか?
皆さんが知らないだけで支配層は今でも、悪魔崇拝儀式、子供の誘拐、強姦、殺人、生贄儀式等数々の犯罪を犯しています。
人を犠牲にして自分たちの欲を満たす為だけにです。
それらの犯罪は権力の圧力により、今までずっと隠蔽され続けてきました。
そして源はそんな支配層にさえ、アセンションするチャンスを与えています。
私はただ真実を皆さんに知って欲しかったのです。
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